プロ入り前の経歴
小祝さくらプロは、1998年生まれの北海道出身です。
8歳の頃からゴルフを始めます。お母さんが宮里藍さんのファンだったことがきっかけとか。なんと、運動神経はとても悪かったそうです。
しかし、ゴルフの成績は別で、2014年と2016年の「北海道女子アマチュアゴルフ選手権」、2016年の「北海道ジュニアゴルフ選手権(15~17歳の部女子)」に優勝しています。中学、高校時代には北海道では女王として君臨するに値する成績をおさめていたのですね。
2016年から全国で活躍が始まります。LPGA(日本女子プロゴルフ協会)の試合「ニッポンハムレディスクラシック」に出場し、いきなり8位という成績をおさめます。この試合では初日と2日目まではトップで、最終組で回ったのですが、残念ながら8位にでした。しかし、ローアマチュアを獲得しました。
2017年にLPGA最終プロテストに合格しました。その年に、辻村明志コーチに師事します。辻村コーチは、上田桃子プロや吉田優利プロなどの指導を行っている名伯楽ですよ。
プロ入り後の経歴
2018年は優勝こそありませんでしたが、単独2位を含め何度も優勝争いにからむ活躍をします。年間トップ10回数は13回と全体の5位。その結果、獲得賞金は約7500万円となり、8位になりました。
2019年も安定した活躍を続けます。7月に行われた「サマンサタバサレディーストーナメント」で初優勝を飾ります。2位スタートの最終日をノーボキーで回り、17アンダーの大会新記録での逆転優勝でした。活躍は続き、昨年同様に、年間トップ10回数は13回と全体の5位。賞金ランキングも8位でした。なお、獲得賞金は増え約8200万円でした。
2020年にも「ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント」で優勝します。「日本女子オープンゴルフ選手権」では2位でした。
この年からコロナの影響で試合が激減します。
そんな中、2021年にさらなる活躍が始まります。初戦の「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」で優勝、3勝目を挙げました。最終日は2打差のスタートも、18番でバーディを奪い、大逆転の優勝でした。さらに、2週後の「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」でも優勝します。かかんな強気の攻めもあって、混戦を制しました。8月には「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で優勝します。悪天候による短縮競技になりましたが、初日からの首位を譲らずツアー通算5勝目となりました。その翌週の「CATレディースゴルフトーナメント」でも優勝します。最終日4打差だったのですが、最終ホールでバーディを奪い大逆転優勝を果たしました。なお、当日まで首位だったのは稲見萌寧プロでしたが、大きくスコアを崩してしまったことも、小祝プロの優勝の要因だったと言えます。「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」では2位でした。このような活躍により、自身最高の賞金ランキング3位、およそ2億円を獲得しました。
2022年には、「リゾートトラストレディス」と「スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント」で優勝を果たしました。最終的には、ランキングは7位で獲得賞金はおよそ1億1千万円でした。また、この年には2度目の海外メジャーである「全米女子オープン」にも出場し、日本勢トップの20位でした。しかし、本人にとっては全く満足いく結果ではなかったそうです。
2023年には、「ミネミアミツミレディス北海道新聞カップ」で優勝します。3日目からの首位を守り、3打差12アンダーの完勝でした。地元開催だけに本人だけでなく、ギャラリーも嬉しい勝利。これで通算9勝となりました。また、ランキングも7位まで上げています。
特徴
小祝プロは身長158cmでそれほど大きくはありません。それでも飛距離は250ヤード近くになり、全体の11位です。フェアーウェイキープ率は57位とそれほど高くないのですが、パーオン率、パーセーブ率が高いのが特徴です。手堅いというか強いゴルフをするといえるのではないでしょうか。とはいえ、少し予選落ちは多い傾向もあります(このレベルでの話ですが)。
小祝プロは悪天候や競り合いに強いと言われています。前述した「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」では、悪天候にも負けずスコアを作りました。また、最終日の15番をドライバーで積極的に攻めに行き、強い意志を感じることができました。この強い姿勢は自信によるものでしょう。そして、その自信は練習によるもので間違いないでしょう。
以前のコーチであった名伯楽の辻村氏も、小祝プロの徹底した練習姿勢には驚いたそうです。
小祝プロは、2021年までは辻村明志コーチに師事していましたが、2021年12月から吉田直樹コーチとタッグを組みました。スイングの改良をはかったと思われます。
スイングの特徴としては、スイング軌道にクラブが乗っており、イントゥインとも言える軌道です。また、左足をしっかりと踏み込むことによりスイングの力というかスピードがより大きなものとなっています。これらにより、引っかけがすくなくなり、より強くて安定したショットが生まれています。また。お手本のような、体の捻りも特徴です。手からではなく、腰から捻りが始まっています。肩と手の角度も一定で、体からクラブがはなれません。これにより安定したショット、特にアイアンショットが打てるので、パーオン率が高い理由になっています。これらは、多くのプレーヤーの参考になりますね。
人気実力とも兼ね備える小祝さくらプロのさらなる活躍を期待しましょう。
このウェブサイトは株式会社WASABIZによって運営されています。無断複製、転載を禁止します。
Comments