2021年から世界ランク1位に躍り出て、それから2年あまり強豪国を退け続けているラグビーアイルランド代表。
前回2019年WRCで日本が接戦の上勝利したことは、日本のラグビーファンの記憶に新しいことですが、次回WRCに向けてアイルランドは持ち前の屈強なフィジカルに磨きをかけ、強豪ひしめくヨーロッパの中でも異次元とも言えるハードワークを実現させてきています。
先にアイルランドという国について説明を簡単に致しますと、イギリスの主要領土であるブリテン島の西側にあるアイルランド島を領土とする国家です。
ラグビーアイルランド代表はアイルランドと北アイルランドに所属する選手で、より細かくいうとアイルランドラグビー協会の4つの支部(レンスター、マンスター、アルスター、コナート)に登録されている選手が、ラグビーアイルランド代表になる資格を与えられています。
この4つの支部はそれぞれプロチームとして、PRO14というリーグ戦でスコットランド・ウェールズ・イタリア・南アフリカのチームと鎬を削る戦いを繰り広げています。
そして、アイルランド代表は、W杯終了後に結成されて南半球の強豪国と戦うドリームチーム、ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズにも選出されるため、世界のラグビーファンが注目するチームの一つでもあります。
余談ですが、このブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズはイングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドの代表選手から結成されますが、この四カ国(スコットランドとウェールズはイギリスのカントリー(自治体)ですが)は1890年に結成された国際ラグビーフットボール評議会(現在のワールドラグビー)の創立メンバーです。
現在世界ランキング1位と名実ともに世界最強でありながら、ラグビーワールドカップではベスト8の壁を超えられていないアイルランド代表。召集されている40名を紹介していきます
*Forwards (22)*
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フィンレイ・ベアラム
コナート/アスローン・バッカニアーズ
188cm / 118kg
1991/10/09 30caps
タッド・ファーロング
レンスター/クロンターフFC
185cm / 125kg
1992/11/14 65caps
シアン・ヒーリー
レンスター/クロンターフFC
184cm / 116kg
1987/10/07 123caps
デイブ・キルコイン
マンスター/UL ボヘミアンズ
183cm / 111kg
1988/12/14 51caps
トム・オトゥール
ウルスター/バリーナヒンチRFC
183cm / 121kg
1998/09/23 9caps
アンドリュー・ポーター
レンスター/UCD・ダブリンRFC
185cm / 114kg
1996/01/16 53caps
HO
ロブ・ヘリング
ウルスター/バリーナヒンチRFC
185cm / 105kg
1990/04/27 34caps
ローナン・ケラハー
レンスター/ランズダウン
183cm / 110kg
1998/01/24 21caps
ダン・シーハン
レンスター/ランズダウン
191cm / 110kg
1998/09/18 17caps
トム・スチュワート
ウルスター/バリーナヒンチRFC
183cm / 103kg
2001/1/11 0cap
LO
ライアン・ベアード
レンスター/ダブリン大学
198cm / 113kg
1999/07/26 11caps
タイグ・バーン
マンスター/ランズダウン
198cm / 113kg
1992/01/08 38caps
イアン・ヘンダーソン
ウルスター/ベルファスト・王立アカデミー
199cm / 116kg
1992/02/21 72caps
ジョー・マカーシー
レンスター/ダブリン大学
198cm / 119kg
2001/03/26 1cap
ジェームズ・ライアン
レンスター/UCD・ダブリンRFC
201cm / 115kg
1996/07/24 53caps
キアラン・トレッドウェル
ウルスター/バリーミーナRFC
198cm / 115kg
1995/11/06 11caps
FL
ジャック・コーナン
レンスター/オールド・ベルヴェデレ
193cm / 110kg
1992/07/29 38caps
ギャビン・クーブスGavin Coombes (Munster/Young Munster)
マンスター/ヤング・マンスター
198cm / 110kg
1997/12/12 2caps
ケーラン・ドリス
レンスター/セイント・メアリー大学
193cm / 106kg
1998/04/02 28caps
ピーター・オマホニー
マンスター/コーク・コンスティチューション
191cm / 107kg
1989/09/17 94caps
シアン・プレンデルガスト
コナート/コリンシアンズ
193cm / 112kg
2000/02/23 1cap
ジョシュ・ファン・デル・フリール
レンスター/UCD・ダブリンRFC
188cm / 103kg
1993/04/25 50caps
*Backs (20)*
SH
カオリン・ブレイド
コナート/ガルウェジアンズ
170cm / 80kg
1994/04/29 1cap
ジャミソン・ギブソン=パーク
レンスター/タラナキ(ニュージーランド)
175cm / 80kg
1992/02/23 25caps
コナー・マレー
マンスター/ギャリーオーウェン
188cm / 93kg
1989/04/20 105caps
クレイグ・ケイシー
マンスター/シャノン
165cm / 76kg
1999/04/19 10caps
SO
ジョナサン・セクストン
レンスター/セイント・メアリー大学
188cm 90kg
1985/07/11 113caps
ロス・バーン
レンスター/UCD・ダブリンRFC
191cm 92kg
1995/04/08 19caps
ジャック・クロウリー
マンスター/コーク・コンスティチューション
185cm 89kg
2000/01/13 0cap
CTB
バンディー・アキ
コナート/ガルウェイジャンズ
178cm 102kg
1990/04/07 46caps
ロビー・ヘンショー
レンスター/ブキャニアーズ
191cm 99kg
1993/06/12 63caps
スチュアート・マクロスキー
ウルスター/バンゴー
193cm 111kg
1992/08/06 12caps
ギャリー・リングローズ
レンスター/UCD・ダブリンRFC
188cm 96kg
1995/01/26 50caps
シアラン・フロウリー
レンスター/UCD・ダブリンRFC
191cm 98kg
1997/12/04 0cap
WT
キース・アールズ
マンスター/ヤング・マンスター
178cm 87kg
1987/10/02 98caps
マック・ハンセン
コナート/コリンシアンズ
185cm 89kg
2000/01/13 14caps
ジェームズ・ロウ
レンスター/タスマン(ニュージーランド)
188cm 106kg
1992/07/08 20caps
ジェイコブ・ストックデール
ウルスター/ラーガン
191cm 102kg
1996/04/03 35caps
FB
ヒューゴ・キーナン
レンスター/UCD・ダブリンRFC
185cm 92kg
1996/06/18 30caps
ジミー・オブライエンJimmy O’Brien (Leinster/Naas)
レンスター/ナース
183cm 89kg
1996/11/27 5caps
ジェイミー・オズボーン
レンスター/ナース
193cm 97kg
2001/11/16 0cap
以上42名がアイルランド代表合宿に召集されているメンバーで、この中から2023ラグビーワールドカップメンバーが選出されます。
アイルランドは7月いっぱい合宿を行い、8月にイタリア、イングランド、サモアと強化試合を行なって、9月9日ルーマニアとの初戦を迎えます。
アイルランド代表の注目選手は、2022年ワールドラグビー最優秀選手に選ばれたフランカーの
ジョシュ・ファン・デル・フリール、10年近く現役最高のハーフコンビと名高いマレーとセクストンのコンビ、さらにここ数年起用されて屈強なフォワード陣をさらにアグレッシブに使うスクラムハーフのギブソン=パーク、敵陣を圧倒的なランで切り裂くセンターのバンディー・アキやジェームズ・ロウ、キース・アールズ、ジェイコム・ストックデールといったバックスもとても強力で、全選手が注目と言っても過言ではありませんが、
おそらくNo.8で出場する、カエラン・ドリスが注目です。
まだ25歳という若さですが、高い突破力とタフなディフェンスは紛れもなく現在のアイルランドの強さを支える屋台骨の一つです。
アイルランドのラグビーは伝統的に精緻なパスと強力なフィジカルをベースにして、フォワードでゴリ押ししていくスタイルで、ニュージーランドや日本のようなスピーディーな展開のラグビーとは異なって、いわば玄人好みのラグビーを展開することが多いですが、世界最強に上り詰めるまで練り上げられた屈強なラグビーを是非堪能ください!
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