top of page
Yasuhiro Koma

All Blacks(ニュージーランド代表)への挑戦!2戦目は熊本へ、黒壁は、まだ崩せず。

目前に迫った「ラグビーワールドカップ2023フランス大会」。練習試合・初戦の相手は、All Blacks(ニュージーランド代表=世界ランキング現在3位)の予備軍と言われるAll Blacks XVとの対決。1戦目は、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、6-38という惜敗に。続く2戦目の対戦場所は、熊本へ場所を移して行われました。スタジアム周りは、4年前のワールドカップ開催時を思い出させるかのようにいくつもブースが立ち並び、試合前には来場者が連なりました。キックオフ前は、湿度が高く灼熱のスタジアムも、前半20分を過ぎると日が陰ってきて、心地よい風が吹いてきました。


以下、当日の試合結果です。


リポビタンDチャレンジカップ2023 All Blacks XV戦 試合結果

□日時:2023年7月15日(土)18:05キックオフ 会場:えがお健康スタジアム(熊本)

日本代表 27-41 All Blacks XV(前半 13-29) 来場者:19586人



2戦目は熊本へ、黒壁は、まだ崩せず。

▼開始9分、All Blacks XVがオフロードパスをつないで、13番CTBビリー・プロクタ—が先制トライで、5-0。開始12分、相手のペナルティから日本代表10番SO李承信がPG(ペナルティゴール)を決め、3点を返す。しかし、すぐさまAll Blacks XV10番SOスティーヴン・ペロフェタがトライし、CG(コンバージョンゴール)も決めて、12-3。前半21分、相手のミスから日本代表がPGを選択し、6-12。前半25分、日本代表15番FB松島幸太朗がゴール右に悲願のトライ。CGを10番SO李承信が決め、13-12へと迫る。前半30分、All Blacks XV13番CTBビリー・プロクタ—が再度トライし、CGも決まり、19-13。前半35分、日本代表は自陣ゴール前でミスがあり、All Blacks XVがPGを決め、22-13。前半38分、All Blacks XVにギャップをつかれ、10番SOスティーヴン・ペロフェタに3度目のトライを奪われ、29-19で前半を折り返した。▼後半4分、14番WTBAJ・ラム、後半11分、13番CTBビリー・プロクタ—と立て続けにトライを奪われ、41-13。ここで、日本代表もメンバーを交代させ、後半13分、11番WTBのセミシ・マシレワがトライ。CGも決まり、20-41。更に、後半18分、11番WTBセミシ・マシレワが再度トライし、27-41。そのまま攻防が続き、ノーサイドとなった。▼試合後の記者会見で、All Blacks XVのレオン・マクドナルドHCは、「(ジェイミー・ジョセフHC)は、ワールドカップが最終的な目標なので、それまで手の内を見せることは無いだろうと思っています。」とコメント。日本代表のジェイミー・ジョセフHCは、キャプテンについて尋ねられると「キャプテンに必要なのは何かということを考えています。これから、そこを考えていかないといけないと思います。自分として大事なのは、ベストプレーヤーでなきゃいけないということです。自分がパフォーマンスで、グランドでリードしていかなければいけないということが一番重要だと思っています。その結果、メンバーにいい影響を与えていくこと。自分のパフォーマンスをしっかりと妥協せずに出しつつ、そこでプラス自分の仕事をやっていくということが大変重要だと思っています。ここからまだ3週間まだありますので、そういったところも含めて、仕上げていきたいです。」とコメント。W杯でキャプテンを担うのは、誰なのかを含め、今後の試合を注目していきたい。




以下、試合後の記者会見でのコメントです。

●All Blacks XV レオン・マクドナルドHC(写真右)


・今日のゲームプランは?

「2試合目と1試合目は、日本はガラッと変えてくると思っていました。というのが、必ずチームを強化してくるということが分かっていました。こちらのほうで、ゲームプランを大きく変えるということは、しませんでした。大きなチャレンジの前にあるということに、気持ちの上で備えるということをしました。」


・日本のゲームプランは、どんな部分が進歩していましたか。

「特に、後半は非常に速いボール回しで、こちらとしても止めるのが大変でした。ボールキャリーがすごく良くて、日本側のミスがなければ、もっと最終的にスコアは接戦になったかと思います。」


●All Blacks XV ブラッド・ウェバー選手(写真左)


・日本、後半は選手を変えてきましたが、その辺りはいかがでしょうか。

「勢いがついてくると日本を止めるのは大変で、スピードをもって走り込んでくるので、それを止めるのが大変でした。ラック周りも、うようよと選手がいて、そこも大変でした。そういったその勢いがついている時、日本というのは本当に止めるのが大変だなというのが感想です。そしてやはりこの湿気の中ですね。そういったやりにくさの中、最初のタックルもですね、不具合でしたので、日本というのはあのように勢いがついてきてしまうと止めるのが本当に大変だと、そういう思いです。」


・日本代表のディフェンスについて

「特に、前半はターンオーバーからしかけるというこがとがあって、個人レベルで突破することが出来ました。しかし、オーガナイズされたディフェンスになってくると、そこはもう本当に突破が難しくて、最後のミスを突いて、なんとか突破するしかない状況でした。ディフェンスに関しては、先週からも格段にレベルアップしていて、ラックも強化されておりますし、今回は(我々の)内容としては、もう少し幅をとって、ワイドにして突破していこうという印象でした。」



●日本代表 ジェイミー・ジョセフHC(写真右)


・ウィング2人の起用について

「コンビネーションという意味では、怪我をしている選手もいます。木田もその1人ですし、現状その2人しかいないという状況です。松島に関しては、FB(15番)で見てみたいということで起用しています。WTB(11番・14番)が出来ることは分かっていますし、そういった選手達の状況によって、変わってくるのではないかと思います。」


・改善点について

「今日の試合において、自分たちのラグビーということは、沢山クリアできていると思っています。ニュージーランドのチーム相手で、ターンオーバーしてしまうと、得点に繋げることは難しいです。コンビネーションを試しているところですので、そういったところでミスをなくしていく必要があります。なぜ、ノックオンをしたのか、誰もしたくてしていないと思いますので、しっかりとそういう試合の重要な段階でしっかりと集中していくということ、フォーカスしていくことを自分たちとしては、改善できると思っています。」



●日本代表 姫野和樹選手(写真左)


・キャプテンをやってみて

「僕が思っているリーダシップは、情熱を持って、チームを愛情注いでってというところです。情熱は、チームにグランドの中で表現し続けたいと思っています。情熱は、チームに伝染するし、また火がついて、本当にチームに影響を与える。その劇薬としての自分を表現し続けたって意味では、結果は残念でしたが、チームの方向性は間違ってないと思います。」


All Blacks と行った練習試合・1試合目のキャプテンは、リーチ・マイケルと流大。続く2試合目は姫野和樹、そして22日のサモア戦でも、キャプテンは姫野和樹が務めることが決まっています。残すところ3試合となった国内試合。代表チームの総仕上げは、8月26日(土)のイタリア戦だと、ジェイミー・ジョセフHCは話しています。若手選手も起用しつつ、どう日本代表が勝利を勝ち取っていくのか、その辺りも楽しみながら見守りたいですね。


写真:rugbycafe 国分(2023年7月8日撮影)

※この記事は、「rugbycafe」での取材活動により、執筆しています。



ラグビー日本代表の今後の試合スケジュール


●2023年7月22日(土) 14:50 キックオフ 会場:札幌ドーム(北海道)

日本代表 vs サモア代表


●2023年7月29日(土) 19:30 キックオフ 会場:東大阪市花園ラグビー場(大阪)

日本代表 vs トンガ代表


●2023年8月5日(土) 19:15 キックオフ 会場:秩父宮ラグビー場(東京)

日本代表 vs フィジー代表


●2023年8月26日(土) 開催地:イタリア

日本代表 vs イタリア代表



ラグビーワールドカップ2023フランス大会<プールD>


●ラグビーワールドカップ2023フランス大会 第1戦

9.10(日) 20:00キックオフ 会場:トゥールーズ

日本 vsチリ(ワールドカップ初出場)


●ラグビーワールドカップ2023フランス大会 第2戦

9.18(月) 4:00キックオフ 会場:ニース

日本 vs. イングランド


●ラグビーワールドカップ2023フランス大会 第3戦

9.29(金) 4:00キックオフ 会場:トゥールーズ

日本 vs. サモア


●ラグビーワールドカップ2023フランス大会 第4戦

10.8(金) 20:00キックオフ 会場:ナント



フリーアナウンサー 有働文子

大学卒業後、JCOMに正社員として入社。

バラエティ番組のアシスタントから、情報コーナーのキャスター・イベント司会等の経験を積む。退職後は、茨城放送の「スクーピーレポート」のレポーターとして、県内各地からの中継レポートを担当。その傍ら、お昼の情報番組「ハッピー・パンチ」では、アシスタントMCを務める。

フリー転身後は、関東を中心に、テレビ・ラジオの仕事を幅広く担当。

また、大学時代にラグビー部のマネージャーをしていたことから、2010年よりラグビーイベントMCや執筆活動も積極的に行っている。ラグビーワールドカップ2019日本大会では、各地PVのMCや試合後のインタビューを担当。調布FM「ラグビーカフェオンレディオ」インタビュアー。





このウェブサイトは株式会社WASABIZによって運営されています。無断複製、転載を禁止します。



Comments


bottom of page